穴端会議(アナバタカイギ)

大切な事はすべて漫画から教わったオタクです。 小さなこだわりを積み重ねていきます。

「そんなの関係ねぇ」って言葉を封印してしまった話。

言葉や雑学の相場が変化する時。

例えば、国語辞典と仲が良かったような人が使う言葉が、一気に大衆化したり

特定の色がついてしまったりする時ってありますよね…(ex.「羞恥心」「既読」「忖度」)

 

リテラシーが上がったのではなく、言葉の価値が変わったり

安っぽくなってしまったなぁと思うことってままあると思うんですよね。

 

そんな事をあれこれ考える時、「そんなの関係ねぇ」という言葉が

大ヒットギャグになった時の苦々しさを、たびたび思い出します。

流行は世間あってのものなので、このネタの持ち主である方を攻撃する意図はありませんが。

 

「そんなの関係ねぇ」これって感動的なシーンに使えそうだと思うんです。

例えば、Aが囚われのBを連れ出そうとする。何とか潜入できたものの警備は万全。

BはこれまでBを助けようと犠牲になってきた人を沢山見てきた。

そして自分の運命を受け入れている。なので行けないと断る。

そんな瞬間に出てくる言葉が「そんなの関係ねぇ」だったりしませんか。

 

でもあのギャグがどうしても思い浮かんでしまうので

言葉を変えなければいけなくなる。この下唇を噛みたくなる不自由さに

共感して下さる方は「わかる!!!」って念を送ってください(笑)

私と同じ理由で海パンの呪いにかけられて、

あの言葉を封印した方っていらっしゃるのでしょうか。どうでしょう。

 

「月が綺麗ですね」は「愛してる」

大衆化したという事で言うと、こういう雑学はインターネットのお陰で

皆が当たり前に知ってるようになりました。

 

こう言うちょっとした雑学って知識欲のある人間(オタク)のモノだったのになぁ

なんて思ってしまう事もあります。

これもまた既得権益の一種だったのでしょうか(笑)

 

とは言え、それが崩壊した今となっては、どう混ぜ、どう調理するかが

腕の見せ所になっていて、作家さんによる再定義や再発見、ニュアンスの揺らぎに

胸を躍らされたりしているので「大衆化」のみなら悪いことではないのかも知れません。